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外壁の種類

外壁は構造躯体を守る役割!

7~8割がサイディングボードです

サイディングボードとは

最近住宅の外壁に使われることが多いサイディングボードですが、一度は聞かれことがあると思います。

サイディングボーでも以前リフォームで流行した「●●●サイデリア」みたいな金属製のボードもありますが、主流の窯業系サイディングについて説明します。

窯業系サイディングは、主原料としてセメント質原料及び繊維質原料を用いて板状に成形した建築物の外装に用いる防火材料です。

ニュース等で社会問題になった石綿(アスベスト)も全商品に含有しており、一部メーカーは2004年9月まで使用してきました。

現在では法律で使用が禁止されていますので、使われることがありませんが、アスベストを代替繊維に切り替えた頃は一時的に品質が不安定で悪い時期がありました。

ちょうど1985年〜90年頃の製造品には注意が必要です。

塗装後のクレームが出やすいのもこの頃の製品が多いです。 

サイディイングボードの歴史

窯業系サイディングの弱点といえばずばり湿乾伸縮です。

 

湿乾伸縮とはどういうことでしょうか。

水や湿気を吸うと伸びる、乾くと縮むという癖です。

 

つまり窯業系サイディングボードは非情に水を吸い込みやすいという性質があるということです。

特に1998年以前製造のボードに伸縮率が大きいものが多く存在しています。

サイディングボードの弱点

10年間サイディングボードが湿乾伸縮を繰り返すとどうなるかというと、表面の塗装膜にひび割れが起こります。

釘止めの場合、縮んだ時の引っ張りに絶えられなくなり、釘の廻りが割れます。

また、ボードに引っ張られて目地のコーキングが切れてきます。

シーリング(目地コーキング補修)はこちらへ

そこで湿乾伸縮を防ぐことが重要になってきます。

つまり水や湿気を吸わせないことですが、方法はサイディングボード表面の塗装によって防水をかけることです。

サイディング外壁モルタル外壁構造の違い

サイディング外壁モルタル外壁の種類

サイディング外壁だけでも、
材質が異なります!

窯業(ようぎょう)サイディング

窯業サイディングとは、セメントと繊維質や無機物を混ぜて板状に成形し、養生・硬化させた外壁材です。

現在では7~8割の住宅が窯業系サイディングを使用しています。

これだけ多く普及したのは、地震に強い、防耐火性に優れている、デザインが豊富、価格帯が幅広いなどの理由が上げられます。

特にデザインは、シンプルなものから本物のようなタイル調、石積み調など色々な商品があるため、どんな外観でも対応できます。

塗替えを検討する劣化現象
シーリングのヒビ割れ、ボードの反り、チョーキング、色あせ、藻やカ

金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウムやアルミニウム、ステンレスの鋼板が使用されたサイディングです。

窯業系サイディングと比べ、長期間メンテナンスの必要が少ないのが大きなメリットです。

水分を吸収しない鋼板製の表面のため耐凍害性にも優れているので、寒冷地で使われることが多いです。

今までは、窯業系サイディングと比べデザイン性に劣っていましたが、レンガ調や石積み調などのデザインも出てきており、人気も高まってきています。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、サビ、浮き、剥れ

木質系サイディング(ウッドサイディング)

木質系サイディングは、天然の木に塗装をして仕上げたサイディングです。

そのため、本物の木にしか出ない温かみがあり、木目がデザインになるため、全く同じデザインになることがありません。また、断熱性能に優れています。

一番使われているのが、レッドシダーを使ったベベルサイディングです。あとは、ひのきと秋田杉を使ったモダンウッド。ウイルウォールなどの商品があります。

デメリットとして、木なので水分に弱く、水が貯まったまま乾燥しない日が続くと腐りやすくなる点、小まめなメンテナンスが必要になる点があります。

木の種類により耐久性に優れたものもありますが、これらの欠点はあります。また、窯業系サイディングに比べ高いです。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、色あせ、藻やカビ、腐杤

樹脂系サイディング

日本ではまだあまり馴染みが薄いサイディングですが、アメリカでは外壁材の50%を越えるシェアを誇る素材です。

劣化しにくい材質で、塩害や凍害など耐候性にも優れいます。一番の特徴は、シーリングを使っていないので目地の補修がいらない点です。

窯業系サイディングの1/10以下の重さなので、今ある壁の上から取り付けることも可能です。

デメリットは、見た目が少し安っぽい点、カラーバリエーションが少ない点、遮音性が低い点です。

モルタル外壁だけでも、
表面仕上げが異なります!

モルタルは、砂と水、セメントを混ぜて練り上げた材料で造られた外壁です。施工に手間がかかるため、最近ではあまり用いられなくなった工法です。

しかし、外壁塗装を必要とする年代の家屋では、まだまだモルタルが少なくありません。模様の造り方によって4種類に分かれ、名前や性能が異なります。

ジョリパット

 

ジョリパットとは、モルタルの上に施工するフランス生まれの塗り壁材です。

砂と塗料を混ぜて作られるので、表面がザラザラになります。特徴は、安価で、耐候性や防汚性に優れていて色あせしにくく、カラーバリエーションや仕上げ方法などが豊富です。

また、モルタルの弱点であるヒビ割れも少ないです。

ただし、10年に1度は塗装は必要です。

一般的なシリコン系の塗料でも塗装はできますが、デザインや質感を損なうので、アイカ工業のジョリパットフレッシュを使うことが多いです。

この塗料は、単価が通常の塗料より安いのですが、通常の壁よりも塗料を多く使います。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

リシン

リシンとは、薄付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げの方法です。

見た目は、表面に細かい砂粒がありザラザラしていて、艶もありません。

これは塗料と一緒に砂粒を混ぜて吹き付けるため、このようなデザインになります。

仕上げ方法の中で一番安価です。

素材には、セメント系とアクリル系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。

ヒビ割れを起こりにくくする弾性リシンもありますが、元々の塗膜が薄いためあまり意味がなく、弾性系なので汚れやすいです。

そのため、ヒビ割れを気にするなら他の仕上げ方法をお勧めします。

再塗装する場合は、リシンの下地は吸い込みが激しいので、しっかりと下塗りを吸わせてから中上塗りをする必要があります。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

吹き付けタイル

吹き付けタイルとは、表面が凸凹になるように異なる種類の塗料で3層にして1~5ミリ程度の厚さで吹き付ける複層仕上です。

仕上げの方法には、中粒仕上げと表面を潰す押さえ仕上げがあり、それぞれ模様が違います。

通称、ボンタイル、玉吹きと呼ばれる模様です。

表面はツルツルしているため、リシンやスタッコに比べて使う塗料の量が少なくなります。

弾性タイプもあり、モルタルの弱点であるヒビ割れを起こりにくくするものもあります。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

スタッコ

スコッタとは、厚付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げ方法で、リシンを厚くしたものだと考えて間違いありません。

5~10ミリ程度の厚さで吹付けます。

素材もリシンと同じく、セメント系とアクリル系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。

見た目は、表面が凸凹でザラザラしています。弾性スコッタもあり、モルタルの弱点であるヒビ割れを起こりにくくするものもあります。

塗り替える際に、リシンや吹き付けタイルに比べ約3倍の塗料を使用するので料金が高くなります。

作業も手間がかかるので、時間もかかります。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

その他の外壁だけでも、
こんなに種類があります!

ALC(軽量気泡コンクリート)

ALCとは、軽量気泡コンクリートのことです。

わかりやすく言うと通常のコンクリートの耐久性は強いが重いという欠点を克服して、重さの約4分の1にした軽いコンクリートです。

正式名称は、Autoclaved(オートクレーブ養生) Light weight(軽量気泡) Concrete(コンクリート)です。

日本で最も有名なのが、旭化成のへーベルハウスなので、ALC=へーベルハウスだと思っている人も多いです。

原材料は、珪石、セメント、生石灰なのでシックハウス症候群の原因となる有害な化学物質やアスベストを含んでいないため人体に無害で、リサイクルが可能な環境に考慮した建築資材です。

不燃材で断熱性に優れており熱伝導率はコンクリートの約1/10です。戸建住宅の外壁には、厚み50mmのALC板が使われます。

ALCにも水に弱いという弱点があります。そのため、塗装が剥がれてしまうと劣化する恐れがあるので、早めに再塗装する必要があります。

また、サイディングと同じく目地部分があるので、シーリングの補修は必須です。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

RC(鉄筋コンクリート)

RCとは、鉄筋コンクリートのことです。

RCと鉄筋コンクリートは別物と言う方もいますが、同じものです。

正式名称は、Reinforced(補強された) Concrete(コンクリート)です。コンクリートは圧縮の力に強いが、引っ張られる力に弱いという欠点を鉄筋を入れることにより補強したものです。

鉄筋コンクリートは、気密性が高く、耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性に優れていると言った特徴があるだけでなく、デザインの自由度が高い材です。

コンクリートは、不燃材なので耐火性があるため建物全体が耐火構造と言えます。

デザインは、打ちっぱなしと呼ばれ表面に撥水剤を塗る方法や、表面にリシンや吹き付けタイルという仕上げ材を吹き付けて仕上げる方法を行うことで様々な表現が可能です。

塗替えを検討する劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ひび割れ、色あせ、藻やカビ

 

レンガ

レンガは、粘土や頁岩(けつがん)、泥を型に入れ、窯で焼き固めて作られた外壁材です。

レンガの寿命は、メンテナンスなしで100年以上と言われていますが、実際には欠けたりするので、全くメンテナンスがいらないというわけではありません。

塗装自体は可能ですが、通常の塗料を使うと風合いがなくなるので、クリアー塗料が使われます。

レンガは、耐震性、断熱性、耐火性、遮音性にも優れています。

これは、素材そのものが丈夫なのもありますが、通常の外壁材の厚さが約12〜20ミリなのに対し、レンガは厚さが約70~90ミリもあるためです。

火災保険料が、サイディング等に比べると2分の1以下になる点からもレンガの性能の高さがわかります。

 

タイル

タイルとは、粘土、陶土、長石、石英などを砕き、成型し高温で焼き固めた外壁材です。製法として、湿式と乾式の2種類がありますが、乾式が主流です。

また、吸水率により、陶器質、磁器質、せっ器質の3種類に分かれますが、外壁で使うのは吸水率の低い磁器質とせっ器質です。

タイルは耐水、耐火、耐候、などの優れ性能があり、デザインやカラーのバリエーションも豊富です。塗装する場合は、風合いをなくさないためにクリアー塗料を使います。

 

漆喰

漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムが主成分でできている外壁材です。

日本では古くから、城郭・寺社・民家・土蔵などに使われていました。

民家では、瓦や石材の接着や目地の充填、外壁や室内に施工されます。

板張り

板張りは、下見板張りや羽目板張りとも呼ばれ木材を使った外壁で、水が入ってこないようにするため板張りをし、古くから日本の住宅に用いられてきた外壁材です。

木材には、ヒノキ、マツ、スギなどが使われ、断熱性と調湿性が高いのが特徴です。

木材の弱点は水です。雨風にさらされると色あせや腐食が起こる原因になりますので、定期的に塗装や防腐剤の塗布などのメンテナンスが必要です。

塗り替えのときは、高圧洗浄機は使わず塗装面の研磨を行い、木部専用のキシラデコールなどの塗料を刷毛で塗装します。

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