北九州市(若松区・小倉北区・小倉南区・八幡西区・八幡東区・戸畑区・門司区)
北九州市近郊もご相談を承ります。
経験豊富な住宅リフォーム提案士が問題を解決いたします!
北九州市の住宅リフォーム会社なら
匠エージェント
北九州市小倉北区下到津3丁目3-18(本社事務所)
北九州市小倉北区中井1丁目31-5(小倉店)
ライフスタイルの変化に伴い、使わなくなったり、使い勝手が悪いと感じている和室はありませんか?
赤ちゃんのお世話スペースや安全な遊び場として重宝した畳も、子どもの学習机を置いたり、ベッドを置いたりといったライフスタイルでは、使いづらい空間になりがちです。
限られた空間を使わず放置するのはもったいない!
思い切って洋室にリフォームしてみませんか?
和室リフォームのポイントや費用について、「リフォーム提案士」であり、整理収納アドバイザーでもある、小倉店店長・梶川さんに話を伺いました。
和室は、洋室に比べて床の断熱性や防音性が高く、直接床に座ったり寝転んだりできる空間です。
子どもが小さいうちは床を広く使って遊ぶことが多く、簡易な家具を必要に応じて出したり仕舞ったりしながら空間をフレキシブルに使える和室は重宝します。
一方、洋室は、重量による凹みを気にせず床に家具が置けます。
子どもが成長し、学習机やベッドといった家具を固定した生活スタイルが必要になると、床がフローリングの洋室のほうが畳の和室よりも使い勝手が良いでしょう。
洋室は模様替えがラクなので、使わなくなった子ども部屋を書斎や寝室にするなど、ライフステージの変化に合わせた用途変更にも対応しやすくなります。
そのため、役割のなくなった和室をそのままにするよりも、洋室にリフォームしたほうが、活きた空間になります。
ほかにも、洋室には「掃除が簡単でダニやカビの発生を抑えやすい」「畳や障子などがないため定期的なメンテナンスが必要ない」といった扱いやすさのメリットもあります。
掃除やメンテナンスがラクな分、忙しい人に向いているとも言えます。
「和室、洋室それぞれに良いところはありますが、特に若い方からのご相談では、『あまり和室になじみがないので、どんなふうに使っていいかわからない』といった声が多くあります。
和室を洋室にするリフォームはとても一般的ですから、ライフスタイルに合わせて、早めに使い勝手のいい空間づくりをしたいところです」
・家具を置きやすい
・模様替えがしやすく、ライフステージの変化に対応しやすい
・リビングなど、隣接する空間と一体感が生まれて広く感じられる
・掃除が簡単でダニやカビの発生を抑えやすい
・メンテナンスがラク
まずは和室と洋室のつくりの違いを知り、どんな工事が必要なのか把握しましょう。
工事の範囲や選ぶ素材により費用は違いますが、目安を知っておくと検討しやすいと思います。
和室から洋室にリフォームする際、大きく分けて4つのパートがあります。
(1) 床
(2) 壁・天井
(3) 収納
(4) 建具
ほかに、照明、障子やカーテンレールなどの窓まわりの処理が発生します。
予算に合わせ、一部または全部をリフォームして洋室にします。
在来木造の一戸建ての場合は、下地からやり直す必要がある場合が多く、単に畳とフローリング材を張り替えるだけとはいきません。
「畳の下には根太(ねだ)という支えがあるのですが、その根太の間隔が畳とフローリングの床では異なります。
畳の場合の間隔は455mm、フローリング材の場合は303mm。
素材に厚みのある畳のほうが強度が確保できるため、根太のピッチが広くなります」
また、厚みが4~6cmある畳に対し、フローリング材の厚みは1.2cm程度なので、張り替える場合は周りの部屋や建具との高さ調整が必要となります。
築年数が古い建物の和室は、周りの部屋より床が4~5cm高かったり、敷居に高さがあったりしてバリアフリーになっていないことが多いため、併せて段差も解消していきます。
なお、マンションでも床下地組がある場合などは、一戸建てと同様の工事が必要となります。
木造在来工法の場合、畳やフローリングの下には、下地合板が貼られた下に根太が組まれている。
根太は、畳なら455mm間隔、フローリングの場合は303mm間隔でつくられている
マンションはコンクリートの構造に直接畳が乗っている場合も多く、一戸建てほどの大がかりな工事にならないこともあります。
ただし、畳よりフローリング材のほうが音を下に伝えやすいため、その対策が必要となります。
マンションの場合は使用するフローリング材の遮音等級が指定されていることが多く、管理規約を確認して遮音性の高いフローリング材を選んだり、防音下地を入れたりする必要があります。
なお、費用については、必要な工事によるため一戸建ての床工事と同程度と考えておくのが良いでしょう
和室は、柱や鴨居、長押が見える真壁(しんかべ)が一般的。
洋室は、柱などが見えない大壁(おおかべ)が一般的です。
ガラリと部屋の雰囲気を変えるなら大壁に。
もとが聚楽壁(じゅらくかべ)など左官仕上げの壁も、クロス張りにリフォームすることは可能です。
もしリフォーム費用を抑えるなら、真壁のまま洋風に仕上げていくのもひとつの方法。
レトロモダンな雰囲気を楽しめます。
なお、真壁を大壁にする場合、柱が隠れるよう※ボードを張って調整するので、少し部屋が狭くなります。
大壁にする際には、ついでに電気工事を入れて、コンセントやスイッチなどを増やしたり移動したりして部屋の使い勝手をあげておくと良いでしょう。
固定した家具をあまり置かない和室よりも、洋室のほうが電気を使うライフスタイルになることが多いのでオススメです。
※石膏やドロマイトなどを材料とする「プラスター材」を芯材にした「プラスターボード」。丈夫で断熱、遮音性に優れている建材で、フローリングや天井の下地材のほか、内壁材としてよく使われます。
柱が見えるのが真壁・柱が見えないのが大壁
和室であってもクロス張りの大壁のことが多く、そのまま、もしくは簡単な張り替えで洋室として使えることがほとんど。
和室らしい鴨居風の装飾などは、簡単に外せます。大壁の単純な張り替えの場合は数万円程度からリフォームが可能です。
和室の天井は、板張りのことが多いです。
木目が和の雰囲気を強調しますので、洋室っぽいインテリアを重視するなら、壁と同じようにクロスを張って仕上げるのが良いでしょう。
その場合、下地としてべニア板を張る必要があります。
費用を抑えて和室から洋室にリフォームする場合は、床と天井だけ工事するという方法もあります。
和室の壁は、柱や長押が目立つ真壁が一般的。マンションの場合は、壁に張り付けてあるケースが多く、簡単に外せることが多い
洋室の壁は、面で構成された大壁で柱などは見えない。天井も壁と同じ仕上げが多い。クロス張りがコストを抑えやすいが、塗装や珪藻土などのぬりかべも可能